国連の持続可能な開発目標（SDGs）の達成が世界的な社会課題とされている昨今、「藻類」がサステナブルな社会を実現させるための資源として、注目を集めています。
そのなかでも、いま逆境に立たされている第一次産業（農業や畜水産）の救世主になりうる可能性を秘めた藻類「RG92」が、日本人になじみ深い「別府温泉」に存在することをご存じでしょうか。
この記事では、温泉藻類RG92がもつ効果についてご紹介しています。
そもそも藻類ってなに？
藻類とは、陸上植物以外で光合成を行う生物です。
昨今では「ユーグレナ」や「クロレラ」など、藻類がもつ優れた栄養価や効能を活用したサプリメントも流通しているので「なんとなく聞いたことがある」と、思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
藻類は、水中はもちろん地球上のあらゆる環境に生息しています。
たとえば食卓によく並ぶ「海苔」や「わかめ」「昆布」などもカテゴリされますが、藻類の多くは顕微鏡でしか見ることができない小さな生物（微細藻類）です。
この目には見えない小さな生物は、私たち日本人になじみの深い【温泉】にも存在しています。
注目を集める「藻」のなかでも、源泉数で世界一を誇る世界有数の温泉地、大分県の別府温泉で発見された温泉の藻「温泉藻類RG92」が持つ効果を、次にご紹介します。
世界一の別府温泉から発見されたRG92とは？
「温泉藻類RG92」は、大分県は別府という温泉の聖地に拠点をおくSARABiO温泉微生物研究所が、2012年に発見し特定した温泉微生物。
【温泉微生物】とは、90℃にも達する源泉に生息する極限環境微生物のこと。藻の一種です。
その特徴は、過酷な環境にも適応できる驚くべき生命力です。
SARABiO研究所は、その生命力の秘密に着目。
「温泉の持つ効能の正体は微生物の力に拠るもの」という仮説にもとづき、温泉の秘密に迫る研究活動を続けてきました。
研究調査は泉種に恵まれた別府で実施されました。
世界屈指の温泉大国である日本には、温泉地が約3000か所あるとされています。
（出展：https://www.onsen-r.co.jp/data/onsen/）
今まで温泉水や温泉泥など様々な観点から調査研究が行われ、“湯治”という言葉があるほど、古来よりリウマチや神経痛などの治癒効果が有名でありながら、実は、温泉の効果の秘密は謎に包まれたままでした。
この謎を解き明かすべく、別府温泉の源泉に潜む無数の温泉微生物のなかからひとつひとつの藻を調査・検証を繰り返すなかで、研究チームが長い時間と忍耐を費やし、ついに「抗炎症作用」「抗糖化作用」「抗酸化作用」を持つ新藻類を発見。
RG92（Regeneration Gateway92）、つまり“92番目に発見した再生への道”と名付けられました。
その後、広島大学など大学機関や研究機関との数々の共同臨床研究で、温泉藻類RG92が皮膚や体内の炎症を抑制することが証明されました。
仮説どおり、昔から温泉がリウマチや腰痛、慢性皮膚炎などを癒してきた正体のひとつがまさにこの温泉藻類だったのです。
飼料への活用に注目を集めるRG92エキス
高い抗炎症・抗酸化・抗糖化効果で注目されてきた「温泉藻類RG92」。
これまでスキンケアを中心とした化粧品などに活用されていますが、それだけに留まらず、温泉藻類RG92がもつ効能は、畜産や水産、農産分野の大手各社や研究者との研究実験において、抗炎症作用を持つ「飼料・肥料」原料として驚くべき実験結果を次々と打ち出しています。
RG92エキスは温泉に生息する藻類から抽出した成分です。
この100% 天然由来のRG92エキスを使った魚の養殖は、RG92によりミトコンドリアを活性化させることによって抗生剤投与やへい死による損失など水産業者が抱える経済的負担を大きく軽減できるとともに、残留薬物の懸念がないことや食味の向上など消費者の安全な食への期待にも応えることができます。
さらに限りある海洋資源の保護をはじめ、畜水産業の持続的発展など、持続可能社会の実現に向けて貢献できるとあって、テレビ・新聞など様々なメディアで取り上げられて注目をあつめています。
この記事のまとめ
- 藻類とは、陸上植物以外で光合成を行う生物の総称。
- 「温泉藻類RG92」は、大分県の別府温泉で発見された温泉微生物で高い「抗炎症作用」「抗糖化作用」「抗酸化作用」をもつ
- 「温泉藻類RG92」から抽出されたRG92エキスは、動物・植物の成長に活かす「プロバイオティクス」飼料として昨今注目を集めている
ご紹介したRG92エキスについて、興味をもってくださった方は、ぜひ、お問い合わせください。
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